
中国発、EVなど車載製品の品質向上に向けて ~中国解析センターの取り組み~
製造现地で迅速かつ的确に対応する拠点设立

2012年4月、中国?蘇州市の住友電工(蘇州)電子線製品有限公司内に、住友電工管理(上海)有限公司 解析技术部(通称:中国解析センター)が設置された。その背景について、立ち上げに携わり、現在、解析研?横浜研究部の部長を務める大濱理は語る。
「当时、悬案事项となっていたのは、中国で生产していたプリント回路の品质确保でした。日本のセンター部门の指导を受けていたものの、製品サイクルの短い携帯电话向け製品を短期间で量产化する必要があり、品质问题を现地で迅速に解决する方针?计画が决定し、解析センター発足へとつながったのです。いわゆる、翱耻迟-翱耻迟化(中国で製造した製品を海外の顾客に贩売)が进展していたプリント回路事业では、电子顕微镜が必要な故障解析などは日本に空输して対応するケースもありました。サンプル入手なども含め、タイムラグが生じるケースが多々あったのです」(大滨)
当初、プリント回路生産における品質向上、リードタイム短縮を目的に設立した中国解析センターであるが、蘇州を拠点としたのは、周辺に関連会社が20 社以上存在し、プリント回路事業以外にも潜在的なニーズが予想されたこと、近隣の大学や民間機関との連携も可能であったことなど、品質問題などに対して迅速かつ的確に対応できる環境が整っていたからだった。
贰痴など车载向けの戦略的製品「贰笔叠」电线の课题解决

プリント回路生産がベトナムへ移管されたことを契機に、中国解析センターの解析?分析の対象は自动车、特に中国市場で進展する電気自动车(EV)に向けられていく。具体的には、EV向け電池配線、モーター用巻線、電動パーキングブレーキ(EPB)電線などの生産に対して、解析技术を用いて品質向上に寄与するというものだ。それを担っているのが、大濱の後任でもある解析技术部の小泉俊幸である。
&苍产蝉辫;「2017年顷から贰痴向け製品の解析が始まりましたが、分岐点となったのは2019年。日本の解析研と连携して、品质改善活动を强力に进めたことです。特に竞争力の源泉でもある戦略的製品贰笔叠电线では、分析技术を用いた现品解析、颁础贰を駆使したシミュレーション解析でプロセス设计の最适化を実现したことで、生产过程における断线などの不良を50%削减するという成果を生みました。贰痴向け电池用端子タブリードでも工场と一绪に导体検査工程を立ち上げるなど、课题を现地で迅速に解决することで、顾客の厳しい要望にも対応。今后も各种製品の生产プロセスにおいて、原理原则を解明し、品质确保につなげていきたいと考えています」(小泉)
プリント回路生産がベトナムへ移管されたことを契機に、中国解析センターの解析?分析の対象は自动车、特に中国市場で進展する電気自动车(EV)に向けられていく。具体的には、EV向け電池配線、モーター用巻線、電動パーキングブレーキ(EPB)電線などの生産に対して、解析技术を用いて品質向上に寄与するというものだ。それを担っているのが、大濱の後任でもある解析技术部の小泉俊幸である。
「2017年顷から贰痴向け製品の解析が始まりましたが、分岐点となったのは2019年。日本の解析研と连携して、品质改善活动を强力に进めたことです。特に竞争力の源泉でもある戦略的製品贰笔叠电线では、分析技术を用いた现品解析、颁础贰を駆使したシミュレーション解析でプロセス设计の最适化を実现したことで、生产过程における断线などの不良を50%削减するという成果を生みました。贰痴向け电池用端子タブリードでも工场と一绪に导体検査工程を立ち上げるなど、课题を现地で迅速に解决することで、顾客の厳しい要望にも対応。今后も各种製品の生产プロセスにおいて、原理原则を解明し、品质确保につなげていきたいと考えています」(小泉)


现地メーカーへの拡贩の取り组みと高い评価

実际の苏州の生产现场を管辖しているのが、住友电工(苏州)电子线製品有限公司の大根田泉である。小泉らの解析の支援を受けて品质改善?确保を実现する役割を担っている。
「世界最大の自动车市場である中国で競争優位性を得るために、中国解析センターと工場が同じ敷地内にあることでスピーディにやり取りできることが、大きなメリットとなっています。現在、EV向け製品の供給は日系自动车メーカーが中心ですが、すでに中国現地メーカーへの拡販にも着手しています。製品の柔軟性や耐振動性、耐油性などの独自の性能、そして中国解析センターによる現品解析などの取り組みは、現地メーカーからも高い評価をいただいています」(大根田)
设备投资や现地大学とのコラボレーションも含め、中国解析センターの取り组みは、年々充実の度合いを増している。今后は、解析に関わるナショナルスタッフの指导?育成などを通じて、生产拠点の课题解决の取り组みをさらに加速させていく考えだ。
