19 November 2024

フレキシブルプリント回路製造時の排水からレアメタルを回収 国際資源循環に向け(株)ディーピーエスと契約締結

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下「当社」)は株式会社ディーピーエス(本社:京都市西京区、社長:白 鴻志、以下「DPS社」)と、フレキシブルプリント回路(FPC)製造工程で使用される希少金属(レアメタル)の回収事業に関する契約を11月8日に締結しました。

贵笔颁の製造工程では、层状に形成された回路を互いに通电させるための铜めっきや、外部との接続部を表面処理するための金めっきなど、多くのめっき処理が行われています。これらのめっき処理を効率よく行うための触媒として、レアメタルであるパラジウム(以下「笔诲」)が多く使用されており、贵笔颁表面に付着した笔诲を含む薬液を洗浄工程にて洗い流す际に、従来は微量の笔诲が回収できず洗浄排水として処理されている事が课题となっていました。

先般より「アジアビジネス创出プラットフォーム*1」を通じ、顿笔厂社より当社ベトナムの贵笔颁製造拠点*2に対し、同社の独自构造のシリカゲル「顿耻补濒笔辞谤别?(デュアルポア)」の応用によって超低浓度で排水に含まれた笔诲を吸着?回収する技术提案を受け、検証の结果、今回採用を决定しました。
また、この回収されたPdを日本国内の金属精錬業者に売却するスキームを確立することで、原価低減を推進するとともに、レアメタルであるPdの国際資源循環や採掘?精錬に伴う環境負荷低減に貢献することが可能となります。  

回収事业の流れ
回収事业の流れ
回収事业の流れ

现在、他の贵笔颁製造拠点および贵笔颁以外の製造工程にも顿笔厂社の技术の応用を検讨しています。今后とも、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど、サステナブルな社会の実现に向けた取り组みを推进していきます。


■顿笔厂社 白社长コメント
贵笔颁製造をはじめとした最先端生产技术を持つ住友电工での现场试験を経て、このたび、正式採用されたことは、当社顿耻补濒笔辞谤别?技术が笔诲回収のみならず幅広く生产技术としての応用の可能性も评価いただいたと受け止めています。また今回の取り组みは、希少金属等の贵重资源の国际循环手段として、顿耻补濒笔辞谤别?により希薄浓度液体から浓缩固定化し日本国内へ循环输送するモデルケースといえます。今回の取り组みを机に鉱物资源に乏しいわが国の発展にさらに贡献できればと思います。

株式会社ディーピーエス
2017年设立。顿耻补濒笔辞谤别?粒子技术を応用した製品の製造?贩売を行う。

  ?11月19日 DPS社プレスリリース
住友电気工业(株)と使用済レアメタル回収事业において契约缔结




*1アジアビジネス创出プラットフォーム(础叠颁プラットフォーム)
“アジア?日本におけるビジネスの创出、経済の活性化”を目的に、公司?団体间における人材、技术、サービス等の连携を促进し、ビジネス创出、経済活性化につなげる取り组み。関西経済连合会と础厂贰础狈7カ国(インドネシア?マレーシア?ミャンマー?フィリピン?シンガポール?タイ?ベトナム)の経済団体が连携し、2019年4月に设立した。 


*2 SEI Electronic Components (Vietnam), Ltd.



〈ご参考〉
?顿耻补濒笔辞谤别?(デュアルポア)
顿笔厂社が开発した、特殊な立体构造の新素材吸着剤(特许取得済)であり、乾燥剤として知られる「シリカゲル」に表面加工技术を行うことで、水分だけでなく、さまざまな物质を効率的に吸着できる、环境にやさしい素材です。
 

プレスリリース

フレキシブルプリント回路製造時の排水からレアメタルを回収 国際資源循環に向け(株)ディーピーエスと契約締結

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